辻内 正誠 

吉野町議会議員 辻内正誠(つじうち まさなり)のブログ

空き家活用 リアル・セミナー(上市地区)で勉強してきました。(広報11月号9ページ上段)

9月3日 本日は吉野町の人口減少と移住定住について少し課題と感じていることを

書かせていただきます。

   *昨日は、吉野町の移住/定住を担って下さっている、空き家コンシェルジェで

    勉強してきました。

 私は、吉野町に約600軒から700軒の空き家があることを知っています。役場が2015

年に調べていますし、自分で吉野町の端から端まで歩いていますので、実感としてわか

ります。

   *屋根が朽ちている家もありますが、まだ、状態がよさそうな空き家もたくさん

あります。

 空き家を利用して移住/定住してくださる方がおられることは知っています。が、

人口減を止めるには遠く及びません。おそらく、人口減を止めることは無理だと考えて

います。

  *無責任なようですが、日本全体で昨年約70万人の人口減です。

   島根県が無くなっている数です。こんな中で、吉野町の人口減が止まり、増加に

   転じることは不可能であり、求めたら無謀な施策が出てきかねません。

 しかし、減少スピードを多少抑えることはできると思います。その手段の一つが

移住/定住をしていただくことです。その施策を町も色々と打っています。その一つが、

空き家バンク制度(空き家を登録して、吉野町に住むことを考えてくれる方とマッチン

グする制度)です。

  *私も、三茶屋に祖母が住んでいた家があり、5年前に空き家バンク制度を使って

   吉野町奈良市から移住してきてくださった方に住んでいただいています。

    また、三茶屋には(私の家ではありませんが)もう一家族、4年前に空き家バン

   ク制度を使って、高知県から移住してこられた方がおられます。

 昨日/本日と勉強してわかったのですが、吉野町に空き家が数百軒あるにもかかわらず

空き家バンク登録された数は、過去5年間で100軒のみです。10月末時点で、空き家バ

ンクに残っている数は、34軒です。一方で、移住/定住(一部店舗等)を考えて、

登録された方は、過去5年間で315人(軒)です。内、69軒が、マッチングされて移住/

定住/別荘化 に繋がっています。理論上 10月末時点でも約240名の方が、待っておら

れるか別の町村へ移住されたことになります。

 つまり、需要(移住/定住したい人) と 供給(空き家の提供)がミスマッチを起こ

しています。

    *簡単に言えば、空き家登録を多くの方がしてくだされば、移住/定住をして

     くださる方はもっとおられます。

    *吉野町に不動産会社はありませんので、この推定はほぼ当たっています。

 では、なぜ 空き家登録が増えないのでしょうか?

 そもそも空き家バンク制度を知らない/貸すために家の中を片付けるのが(金銭面も

含めて)大変/仏壇をどうするのか?/こんな古い家は無理という固定観念/親が亡くなっ

たあとの相続がハッキリしていない/******等々。

 色々な理由がありそうです。もう少し私も勉強してみます。

    *各地区に、おせっかいやきが必要なのかも知れません。

     (空き家の持ち主に、この家、空き家バンクで誰かに住んでもらったら?

      とは、近所の人も(近所だから?)中々言い出せないような気がします。

 いづれにしても、私は 移住/定住 推進(賛成)派です。これから、移住/定住して

くださる方がもっと増えるように議員として頑張っていきます。

    *反対派がおられるのかどうかは知りませんが!おそらくおられないと思いま

     す。

 最後に本日のセミナーで、心に残った言葉を記しておきます。「地域の空き家が宝に

なる」

 

(追記)

  今回、このテーマに取組むまで、移住/定住してくださる方が少ないのは、吉野町

 宣伝不足が主要因であると思っていました。(思い込んでいました)。

 ちょっと足を運んで勉強すると、本当のことがわかってくることを改めて思い知らさ

れました。

以上です。

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