7月16日
私が挙げる吉野町における重点課題に、鳥獣害対策があります。
鳥獣害は、単に農家の皆様を苦しめるだけでなく、家庭菜園を楽しみにしている多くのお年寄りの生きがいそのものを奪ってしまいます。
(好循環は) 家庭菜園-->楽しい-->体を動かす-->健康維持--->医療費削減
(悪循環は) 家庭菜園-->鳥獣害に疲れる-->家庭菜園を辞める-->家の中にこもる
-->病気がち
(合わせて、畑は放置状態-->害獣の住み家-->害獣が増える-)
吉野町を歩いて実感したのは、多くの方が自分でお金をかけて鳥獣害対策をしておられることです。自分で野菜を作ることは、作る楽しみと野菜が出来た時の喜びなど、お金とは単純に比較できないモノがあることを改めて思い知らされます。
私が取り組んでいるのは、
①今まで取り組んでいきたこと:鳥獣害防御(鉄柵)
私の畑は、高さ2mの鉄作で全周囲んでいます。その上にテグスを張って烏を防いでいます。
*これでも、今年は、猪に ジャガイモを半分ダメにされました。
*直径20mmのパイプの下を、約30cm掘って、畑に侵入していました。
*2m四方の鉄柵とその柱と補強パイプは、河原屋のJAに注文すれば入手
可能です。チョット値段が高いのが難点ですが、鹿は100%防ぐことができ
ます。
➁今、実験していること:追い払い(ビックリさせること)
ア)動物の動きに反応して、超音波や犬の鳴き声を出す機械(装置)の有効性確認
6千円のモノと1.2万円のモノの2つを用意しました。
*下の写真に示すように何かが、柵の間から畑に入ってきてピーマンを
食べましたが、三本食べて、退散したようです。効果があったのでしょう
か?
イ)犬の効果検証
私の住む三茶屋では、サルはトウモロコシが食べごろになるとトウモロコシを
狙いに来ます。私も、10年以上、色々な工夫をして今では被害にあいません。
そんな中、今年は、柵やネットでなく、近所の犬の近くにトウモロコシを植えて
みました。順調に育って、私の口にも入りました。今から2週間大丈夫でしょう
か?
③これからすること:害獣駆除(個体数削減)
サラリーマン時代(約6年前)に罠の狩猟免許を取りました。その時は、罠に
かかった猪や鹿をどう処理するのか? と家に毎日いないので、罠の様子を
毎日見に行けない。 という簡単な課題に直面し、免許を更新しないで、
今に至っています。くくり罠の道具は持っています。
ア)今年、罠の免許をも一度とります。
*講習を受ければ、比較的簡単に合格できます。
イ)罠にかかったシカや猪を処理するルートを 役場や猟友会 と相談して確立
します。
ウ)(これはまだ、私個人のアイデアですが)私個人として免許を取りますが、
更新時は、村の代表となるようにしてもらいます。そうすれば、村の誰もが
気兼ねなく、私に、自分の畑付近に罠の設置を依頼できるようになります。
*前回、くくり罠の講習会に行った際に、講習に来られている何人かの方が
村がお金を出すので、村の代表として免許を取って欲しい ということで
講習に来ておられました。
ェ) ウ)がモデルケースとなって、吉野町に同じような村が多く出てくることを
期待します。
以上、防御/追い払い/駆除の3点セットを同時に実行していきます。
(追記)
私はFace Book で日本中の方がメンバー(約13000人)の「家庭菜園倶楽部」のメンバーになっています。時々、投稿しています。
多くの方が投稿されるのですが、収穫に関してはあまり反応がありません。(皆、それなりに収穫されているからでしょう)。しかし、鳥獣害に関しては、多くの方が反応(コメント)されています。自分の困っていることを投稿すれば、誰かが対策をコメントしてくれます。また、多くの方が同様の被害にあわれていることをコメントしてきます。鳥獣害被害は、奈良の田舎の問題ではなく、日本の国策としてもっと取り組まなければならない問題だと最近思っています。
*反応の大きかった、私のサル対策の鉄柵トンネルの写真を添付します。
これでも。鉄柵の目から何者か(おそらくテン?)が入ってきてトウモロコシ
を何本かやられました。(泣)
以上です。