6月1日 本日で田んぼの探索報告を終わります。
5月13日から6月1日まで、吉野町内25地区の田んぼを探索してきました。
(他の件も兼ねて、約15万歩を歩きました。歩くのと車で走るのとでは見えるものが大きく違いますね)
そのまとめを掲載します。
①私が子供のころ(約40年前)と比較して、吉野町で実際に作られている田んぼ面積は
30%~40% と推定。
*あくまでも、辻内が、歩いて見てみた感覚の数字です。
*地区によって大きな違いがあり、ゼロになっている地区から80%ぐらいは
残っているかな?と思われる地区もあります。
➁休耕田となる要因
高齢化(後継者がいない) と 獣害被害への疲れ。
投資対効果(機械は高い)-->結果、お米は買った方が安い
③一方で、先祖からの田んぼを小規模ながら守られている方もたくさんおられます。
④田んぼ作業をされている方の年齢(あくまでも、作業されている方を見た感じより)
おそらく、私(57歳)で、最も若い方の部類になります。
--->今のままでは、10年を待たずに、吉野町の休耕田は、加速度的に増えます。
(私の住む三茶屋が、そうなった先例そのものです)
おそらく、10年後には、吉野町の田んぼは、今の 1/3 程度になっていると思いま
す。
⑤但し、休耕田であっても非常に綺麗に、草刈りをされていて、冬に歩くと田んぼを
作っているのか?休耕田か?がわからないところが大半です。
--->景観をまもる/近所に迷惑をかけない との思いと習慣が根付いていることは
素晴らしいことだと思います。
*もう、田んぼ跡に杉の木を植えるのは止めましょう!
⑥獣害から少しでも守る好循環例
5月19日のブログに書いた山口:
田んぼを続ける-->村を流れる川の岸を村全体で綺麗にする-->猪が現れない-->
田んぼが続けられる。
悪循環は、その逆
田んぼを辞める-->藪をそのままにする-->猪の隠れ場所を作る-->隣の田んぼが
荒らされる-->猪との戦いに疲れる-->田んぼを辞める。
➆田んぼ(米作り)は、していませんが、野菜を作られている所も沢山あります。
野菜作りは、米作りよりは、機械(お金)もかからず、また 採りたては何と言って
もおいしい。そして楽しい。お年寄りの生きがいそのものになっています。
⑧私に何ができるのでしょうか?
*田んぼ とは言わずとも、畑(野菜作り)を楽しみに 週末だけでも都会から
吉野町に来てくれる人を増やすことができないでしょうか?
*明日香村は長谷工と連携してうまくやられています。
*自分で、三茶屋の休耕田を利用してできないでしょうか?
*獣害被害の削減
自分で、いくつかの実証実験をしています。うまくいけば、紹介していきたい
いと思います。
*昨年実施した写真を一枚掲載します。この写真は、昨年の3月に私が
休耕田を畑にするにあたって先ずしたこです。写真の奥に見える藪が
写真の手前まで続いていました。約3日かけて、藪を綺麗にして、川か
ら田んぼ(畑)が丸見えになるようにしました。(猪や鹿の隠れ場所を
無くします)結果、向かいにある家の光が、写真の斜面にあたるように
なりました。柵も丈夫なのものにしましたので、藪刈りの効果か?柵の
効果か?どちらが大きいのかわかりませんが昨年は、猪やシカの被害は
ありませんでした。今年はどうでしょうか?
また、役場も対策を考えてくれています。こちらも私自身が実証実験役となって協力していきたいと思います。
以上。この記録と記憶を活かし、吉野町の田んぼや農業(家庭菜園)の継続につながるようなことができる仕掛けづくりをすることをお約束して、2020年の吉野町田んぼ探索記を終わります。
次の別テーマの吉野町探索をお楽しみにしてください。