11月9日 今日は、蔵王堂(金峯山寺)五條管長のご厚意で、町長/副町長 及び
議員の有志で蔵王堂の屋根の上に登る機会をいただきましたので参加してまいり
ました。
*金峯山寺蔵王堂は、今の建物が建って、400年以上経つ世界遺産、国宝です。
屋根の上に登る? いえいえ、正確には 蔵王堂全体を屋根の上まで囲んでいる
足場の最上段まで登らせていただきました。
何のための足場か?結論は、屋根の上に設置されている火災防止のドレンチャー
(水を霧状に飛ばすもの)及びその配管をやり直すための工事用足場です。
*蔵王堂の屋根は、檜の皮(檜皮葺:ひわだぶき)です。蔵王堂が火災を
出さなくても、近くで火災があれば、その火の粉を防ぐために、屋根に
散水します。その設備が既に50年近く経っているために、老朽化が進んで
おり、その付け替えをしています。
*パリのノートルダム寺院や、沖縄の首里城の火災を受けて、文化庁から更なる
防火体制の強化を求めらて、実施している工事です。
実際、散水のための金属性の配管は、ボロボロにこそなっていませんが、そろそろ
寿命やろな? と思えました。
*そもそも、壊れてから修理していたのでは いざ いう時に役にたちません。
また、今回の工事とは直接関係ありませんが、屋根を覆っている檜の皮の痛みもひどい
箇所があります。足場を作ったのを良い機会として、部分的に補修する箇所も見せ
ていただきました。
こういう歴史的建造物を観光客として見学している時はその建造物だけに興味が
行くものですが、今回の経験で、その保存と安全(防災)確保が如何に大変かを
知る(考える)良い機会となりました。
写真が多いですが、是非見てください。