辻内 正誠 

吉野町議会議員 辻内正誠(つじうち まさなり)のブログ

海士町(あまちょう):島根県の離島 視察 (個人として)

5月9日、10日 隠岐の島群島の一つである海士町を訪ねてきました。

島根県の沖合の離島で、人口2300人の小さな自治体です。

きっかけは、NHKで、海士町に1校しかない高校存続のための取組みを放映

していました。また、この約10年間、人口が減っていません。

  *私は、吉野町の人口減少スピードを少しでも鈍化させたいと普段から

   強く思っています。

非常に面白いな!と思ったので、勉強しに行くことにしました。

   *奈良県から行くには、島根県の本土側で一泊して、朝からフェリーで

    3時間で島に到着。午後、視察。海士町に泊って、翌日、午前中視察。

    午後のフェリーで島根県の本土側へ、夕方本土へ到着。

    チト遠かったです。

どうやって、誰にアポとるの? 視察をするには受け入れてくれる人が必要です。

で、海士町のホームページを見るとビックリ!。年間の視察受け入れ日程

と予約ページがあるのです。そこに必要事項をInputして送信。すると、

海士町の役場の方からメールで連絡があって、受け入れOK とのことで

今回の視察となりました。

勉強してきたことは、大きく次の4け です。

①産業(仕事場)づくり:Iターン、Uターン増

②滞在人口づくり:大人の島留学(年間100~200人)-->数パーセントは、Iターン

 につながる。

③島内の高校の魅力化(存続させるために): 人口減のスピード鈍化

  高校が無くなると、子供が本土で高校に行くことになります。また、年間費用を

  考えると、家族全員、本土へ出ていくことが加速してしまいます。

  少子化が進む中、島外からの留学生を毎年受け入れています。

     *約30%が島外からの留学生です。

④起業をサポートする仕組み:Iターン増。

これらが、連動して回っています。

また、これらはコンサルタント主導ではありません。全て、町長と役場職員で、

企画して、実践されています。

結果、直近17年間で、移住者 830人(603世帯)定着率50%です。

結果、人口の約20%が移住者となっています。 

 

(追記)

 最後に、心に残った言葉を二つ記します。

①説明してくださった、役場の課長さん:

 成功事例ではありません。挑戦事例です。よって、これからも挑戦は続きます。

②民宿で、夜食事の際に 東京から Iターンしてきた、25歳の男性との

 会話から:自分を受け入れてくれる仕組みと風土が海士町にはあります。そして、

      何より、海士町には自分を必要としている(と思える)場所があります。

 

(最後に)

 吉野町(役場)との違いをどうこうはあえて申しません。

 ただ、吉野町の議員としての私には大きなインパクトのある視察でした。

 

以上です。

隠岐郡海士町オフィシャルサイト

本土から島へ出発

研修の様子(視察者は5名でした)

海士町役場にて記念撮影

島の高校へ登っていく坂の入口にて

島の景色の一枚